同棲前に話し合っておきたいお金のこと
一緒に暮らし始めてから、「お金のことを話しておけばよかった」と感じるふたりは少なくありません。このページは、同棲やルームシェアの前に、話し合っておくとよい項目を、チェックリスト形式でまとめたものです。全部を一度に決める必要はありません。気になるところから、話してみてください。
話し合いを始める前に
- 落ち着いて話せる時間をつくる(引っ越しの直前は避ける)
- 相手の収入や貯金を「評価」しない。まず、事実を知る
- その場で決めきれない項目は、「あとで決める」と印をつけて、期限を決める
1. 引っ越しにかかるお金
同棲の最初に、まとまったお金が必要になります。何にいくらかかるのか、誰がいくら出すのかを、先に整理しておくと安心です。
- 物件の初期費用(敷金、礼金、仲介手数料、前家賃など)
- 引っ越し代
- 家具・家電の購入費(新しく買うもの、それぞれが持っていくもの)
- 初期費用の分け方(半分ずつ、収入に比例、片方が多めに出す、など)
- お金を出し合った場合、あとで別れたときの扱い
初期費用の項目や金額の目安は、物件や地域、時期で大きく変わります。具体的な金額は、不動産会社の見積もりで確認してください。
2. お互いの収入と、毎月の支出
- それぞれの手取り(おおよそ、ボーナスの有無も)
- それぞれが毎月払っているもの(スマホ代、保険、サブスク、習い事など)
- ふたりで暮らす前と後で、変わりそうな支出
- 収入が変わりそうな予定(転職、昇給、休職、独立など)
手取りと、それぞれの固定費が分かると、ふたりの「自由に使える額」が見えてきます。ふたりの割り勘シミュレーターでは、これらを入力して、負担の割合を確かめられます。
3. 生活費の範囲と、分け方
- 共通の生活費に入れるもの(家賃、光熱費、食費、日用品、通信費など)
- 入れないもの(それぞれの趣味、衣服、美容、交際費など)
- 分け方(折半、収入に比例、残りを同額に、など)
- 収入が変わったときに、分け方を見直すタイミング
3つの分け方の違いは、生活費の分け方ガイドで、同じ条件で比べています。
4. お金の管理のしかた
- 生活費用の口座を作るか、それぞれの口座で担当を分けるか
- 支払いの担当(家賃、光熱費、食費など)
- 月に1回、お金の話をする時間をとるか
- 一定額を超える共用の買い物は、事前に相談するか
管理方法の選び方は、共有口座と、それぞれの口座、どちらがいい?で、3つの方法を比べています。
5. 貯金・借入・返済のこと
お互いの状況を、どこまで共有するかは、ふたりで決めてかまいません。話せる範囲で、次のことを確認しておくと、あとで慌てにくくなります。
- それぞれの貯金の目標(引っ越し、旅行、将来のため、など)
- 奨学金、ローン、クレジットカードの利用残高など、毎月の返済があるか
- ふたりで貯める貯金を作るか、それぞれで貯めるか
- 家族への仕送りや支援など、決まった支出があるか
6. 住まいの契約と、名義
- 賃貸契約の名義(どちらか一人か、連名か、ふたりとも入居者として届けるか)
- 光熱費やインターネットの契約名義
- 家賃を、どちらの口座から支払うか
- 入居のルール(同居人の届け出が必要か、二人入居が可能か)
賃貸契約で、二人入居や連名での契約が認められるかは、物件や管理会社によって異なります。同性のふたりの場合の扱いも含めて、申し込みの前に、不動産会社に確認しておくと安心です。お住まいの自治体に、パートナーシップの制度がある場合は、その内容も、あわせて確認してみてください。
7. もしものときのこと
話しにくいテーマですが、決めておくと、お互いの安心につながります。
- 一緒に暮らすのをやめるときの、精算のしかた(家具・家電、生活費用の口座の残り、敷金など)
- どちらかが病気やけがで、働けなくなったときの、生活費のこと
- 緊急連絡先を、お互いにどうするか
- お互いの家族や周囲に、どこまで伝えているか
法律上の権利や手続き(保険の受取人、医療の同意、相続など)は、ふたりの関係や制度の利用状況によって、扱いが変わることがあります。心配な点は、お住まいの自治体や、専門家などの公式な情報を確認してください。
8. これからのふたりの計画
- 1〜3年後に、どんな暮らしをしていたいか(住まい、働き方、旅行など)
- 大きな買い物や、ライフイベントの予定
- お金について、お互いの考え方(節約したい、楽しみにお金を使いたい、など)
話し合いを続けるコツ
- 一度で完璧に決めない。 まず、ざっくり決めて、暮らしながら見直します。
- 数字を見ながら話す。 「なんとなく不公平」を、数字にしてみると、話しやすくなります。
- お互いの事情を責めない。 収入や貯金の差は、ふたりの状況のひとつとして、受け止めます。
- 見直す日を、カレンダーに入れる。 決めたことを、定期的に、ふたりで確認します。